登山の知識、アプリのアップデート情報、YAMATOMOの最新ニュースをお届けします。
登山口の先の道路が途絶え、帰れなくなる事態が、2026年8月8日の夜に北アルプスで起きました。燕岳(つばくろだけ)や表銀座縦走路の登山口である中房温泉へ向かう県道が土石流で寸断され、山小屋と宿にいた数百人が足止めされました。翌日、応急の仮橋…
「今年のブナは豊作らしい」というニュースを、この秋の安全保証として受け取るのは早すぎます。2026年度4〜7月のクマ出没件数は17,362件(北海道と九州・沖縄を除く集計)で、過去最悪だった前年同期を3割半ば上回っています。豊作予報が意味す…
噴火警戒レベル3は「入山規制」を表します。規制の対象区域は火山ごとに異なるため、山の名前やレベルだけで登山の可否は判断できません。この夏の阿蘇山は8月14日にレベル2から3へ引き上げられ、9月1日にレベル2へ戻りました。登山計画では、警報と…
「あれ、さっきの分岐ってこっちで合ってたっけ?」——登山道を歩いていて、ふとそんな不安がよぎった経験はないでしょうか。実は、警察庁が毎年公表している山岳遭難統計によると、遭難原因のなかで最も多いのが「道迷い」です。しかも、道迷い遭難は経験の…
あなたは「高山病」と聞いて、ヒマラヤや南米の高地だけの話だと思っていませんか? 実は、日本国内の登山でも高山病は起こります。富士山はもちろん、北アルプスの稜線歩きでも頭痛やめまいに襲われる登山者は少なくありません。高山病は「体力がない人がな…
さっきまで青空だったのに、急にあたりが暗くなり、遠くで「ゴロゴロ…」と低い音が聞こえてくる。あなたは今、稜線の真ん中にいる——こんな場面を想像してみてください。山の雷は、平地のそれとはまったく別物です。標高が高い分だけ雷雲との距離が近く、「…
真夏の登山で、人が「凍える」と聞いたら驚くでしょうか。気温30度を超える街を出発した日に、山の上では体の芯から震えが止まらなくなる——そんなことが実際に起きています。低体温症は冬山だけの話ではありません。この記事では、なぜ夏山でも低体温症が…
「喉が渇いてから水を飲む」——これは、登山においてはすでに手遅れのサインだと知っていましたか? 街中の日常生活では問題にならない水分補給の習慣が、山の上では命に関わるリスクになり得ます。この記事では、登山中の熱中症と脱水のメカニズムを解説し…
「コースタイム0.8で歩けるから、このルートも大丈夫だろう」——そう考えて計画を立てたことはないでしょうか。実はこの"0.8掛け"という自己評価が、思わぬリスクにつながるケースがあります。コースタイムとは何を基準にした数値なのか、そして自分…
もし山で動けなくなったとき、救助ヘリを呼ぶ費用がいくらかかるか、あなたは知っていますか? 民間の救助ヘリコプターが出動した場合、1時間あたり数十万円の費用が請求されるケースがあります。「自分は日帰りの低山しか登らないから大丈夫」——そう考え…
あなたは山の中で、同行者が足首をひねって動けなくなった場面を想像できますか? 最寄りの病院まで数時間、携帯電話の電波も届かない——そんな状況で「何をすればいいかわからない」というのは、登山者にとって最も避けたいシナリオのひとつです。この記事…
もし山で動けなくなったとき、あなたの居場所を知っている人は何人いますか? 家族に「山に行ってくる」とだけ伝えて出発した登山者が、下山予定日を過ぎても帰らない——。捜索が始まったとき、手がかりになるのは「どの山に」「どのルートで」「いつ帰る予…
「まさか自分が山で夜を明かすことになるなんて」——そう語る登山者は、決して少なくありません。日帰りのつもりだった山行で道に迷い、日没を迎えてしまう。天候の急変で行動不能になる。ケガで動けなくなる。ビバークは「上級者だけの話」ではなく、すべて…
山岳遭難の種類のなかで、道迷いは毎年もっとも件数が多い類型として警察庁や各都道府県警の報告に継続的に挙げられています。滑落や転落と違い、一見すると「大きなミスをしたわけではない」ように見えるのが道迷いの怖さです。気づかないうちに正しいルート…
滑落事故は、険しい岩場だけで起きるわけではありません。警察庁の登山事故統計を見ると、滑落・転落の発生場所として繰り返し挙がるのは、登山者が「歩けると判断した場所」です。急峻な崖よりも、傾斜が緩やかに見える草付き斜面や、下山途中のぬれた登山道…
登山中の転倒は、なぜ「下り」に集中するのでしょうか。警察庁や各都道府県警が公表する山岳遭難統計では、転滑落事故の発生場所として下山中が占める割合は一貫して高く、しかもその多くが登頂を終えた後半に起きています。山頂に立てた安堵、日程の消化、天…
道が分からなくなった、足をくじいて動けない、日が暮れてきた——そのとき、頭の中で最初に浮かぶのは「どうすればいい?」という問いのはずです。答えを一言で言えば、まず止まって状況を整理し、できるだけ早く外部に知らせることです。パニックのまま動き…
山でケガをしたとき、最初の数分間の判断が、その後の経過を大きく左右します。「歩けるから大丈夫」と動き続けて悪化させるケースも、「すぐ助けを呼ぶべきだったのに」と後悔するケースも、どちらも起きています。
山で動けなくなったとき、スマートフォンを手にした瞬間に「110番と119番、どちらにかければいい?」と迷う人は少なくありません。結論を先に言えば、どちらにかけても救助につながります。ただし、それぞれの窓口が担う役割は異なり、状況によって最初…
遭難したとき、スマートフォンは「助けを呼ぶ道具」として最初に頼るものです。しかし救助が来るまでには数時間から一日以上かかることがあり、その間に電池が尽きると通信手段をすべて失います。「助けを呼んだあとも、電池を持たせる」という発想が、生死に…
「遭難したときの費用はいくらかかるのか」と調べると、ヘリコプターの救助費用だけで数十万円から百万円を超えることがあると、警察庁や各都道府県警の公表資料は示しています。捜索・救助・搬送・入院を合計すれば、家計に深刻な影響を与える規模になりえま…
「ヘルメットや保険は買ったけれど、ココヘリはどうすべきか」と迷う人は少なくありません。価格の妥当性を判断しにくいのは、「そもそも何をしてくれるサービスなのか」がわかりにくいからです。この記事では、ココヘリの仕組みを整理したうえで、加入を検討…
「山岳遭難は高齢者に多い」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、その背景にある理由を理解しないまま「年をとったら山を控える」と結論づけるのは早計です。一方で、「まだ若いから大丈夫」という油断も、別の種類の遭難を引き起こします。…
「遭難者の多い山はどこか」という問いは、多くの登山者が一度は抱く疑問です。しかしその問いに答えるだけでは、自分の安全にはつながりません。大切なのは、なぜその山で遭難が繰り返されるのかという構造を理解し、次に自分が登る山で同じリスクをどう評価…
登山中にクマと鉢合わせたとき、どう動けばよいのか。「走って逃げる」「大声を出す」「死んだふりをする」——様々な情報が飛び交いますが、判断を誤ると危険が増すこともあります。この記事では、クマとの遭遇を未然に防ぐ歩き方と、万が一出会ってしまった…
「先週、あの登山口でクマが出たらしい」という話を耳にしてから山に向かうのと、何も知らずに出発するのとでは、準備の質がまったく変わります。クマの出没情報は気象情報と同じように、登山前に確認しておくべき安全情報の一つです。
登山道で野生動物と出くわしたとき、多くの人が「どう動けばよいかわからない」と感じます。クマの対応は広く知られるようになりましたが、イノシシ・サル・シカについては情報が少なく、その場で判断を誤りやすい動物です。
登山後に皮膚を確認したとき、黒い小さな点が動かずに食い込んでいる——それがマダニです。蚊のように刺してすぐ離れるのではなく、数日間にわたって吸血し続けることがマダニの最大の特徴です。問題は痛みがほとんどなく、気づかないまま放置してしまうこと…
登山中にスズメバチに刺される事故は、夏の終わりから秋にかけて集中します。この時期は巣が最大規模になり、働き蜂の数が増え、外敵への警戒も強まるためです。「近くを通っただけで追われた」という経験をお持ちの方は多いはずで、それは偶然ではありません…
登山者がヘビに遭遇したとき、まず気になるのは「これは危険な種か」という判断です。日本の山で咬傷事故を起こす毒ヘビは主にマムシとヤマカガシの2種で、どちらも本州・四国・九州の低山から中山岳帯に広く分布しています。「高い山に行けば安全」とは言い…
登山中に同行者が突然倒れたとき、あるいは自分の体に見慣れない異変を感じたとき、「疲れのせいだろう」と歩き続けることが最も危険な判断になりえます。山の中では救急車は来ません。症状を正しく読み、素早く行動を止め、適切な順序で助けを求めることが、…
下山途中に足首をひねった、あるいは岩から飛び降りた瞬間に「グキッ」という感覚があった——そのとき最初に知りたいのは「このまま歩けるか」という一点のはずです。この記事では、山中で捻挫が起きたときに自分でできる応急処置の手順と、「歩いて下山でき…
落石は、発生してから終わるまでの時間が非常に短いです。声が届いた瞬間にはすでに岩が飛んでいることも多く、反応が間に合わないケースがあります。遭難統計(警察庁・各都道府県警察本部)でも、落石による死傷事故は毎年一定数記録されています。
沢沿いのルートや源流域を歩くと、橋のない場所で川を渡らなければならない場面に出会います。渡渉(としょう)とは、川や沢を徒歩で横断することを指します。浅そうに見えても流れの力は想像以上に強く、ひざ下の水深でも体のバランスを崩すことがあります。…
夜間登山には、昼間の登山とは質の異なる危険があります。その中心にあるのが「ヘッドライトの光だけで歩くことの構造的な限界」です。明るいライトさえあれば夜でも歩けると考えがちですが、視覚情報の欠落・奥行き感覚の消失・疲労の蓄積という三つの問題が…
登山に出かける前、家族に「行ってきます」と告げるだけで済ませていませんか。山で何かが起きたとき、最初に動けるのは家族です。しかし「帰りが遅い」と感じてから実際に通報するまでの間に、家族が何をすればいいかわからず、数時間を無駄にしてしまうケー…
登山中に事故が起きたとき、あなたを助ける側の人間が最初に必要とするのは「あなたが誰で、どこへ行く予定で、誰に連絡すればいいか」という情報です。スマートフォンが使えない状況、意識を失っている状況、バッテリーが切れている状況を想定すると、この情…
登山の遭難を「運が悪かった」と片づけると、次に生かせません。遭難の多くは、一つの大きなミスではなく、小さな判断のズレが積み重なって起きます。その連鎖には繰り返し現れるパターンがあり、事前に知っておくことで「自分がいまどの段階にいるか」を冷静…